富士山の写真撮影をはじめる前に知っておくべき7つの基本

大阪出身で、大学卒業後はずっと千葉県と東京都に住んでいました。
しかし、一年だけ、沼津市に移住、静岡県、山梨県、長野県のさまざまな観光地を巡りました。
そのときに、はじめてしっかりと富士山を見たのですが、「意外だな」と感じることがありました。
また、富士山の写真を撮りはじめて(富士山の写真を撮るというよりも、観光地の写真を撮っていたついでに撮影していただけです)、気がついたこともありました。
そこで、ここでは、これから富士山の写真を撮ろうと思っている人に向けて、「今更、人に聞けない富士山の写真撮影の基本」を紹介したいと思います。

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季節によって富士山の姿は違う

富士山といえば、つぎのような「山頂が雪で覆われている姿」を想像すると思います。



しかし、以下の写真のように、季節によっては山頂に雪がないこともあることを知りました。
よく考えれば(よく考えなくても)当たり前の話ですが、意外に感じました。



ちなみに、季節によって、富士山の山頂の雪の積もり方も違います。冬でも暖かい日が続けば、山頂の雪が少なくなることもあります。



夏は富士山が雲に覆われることが多い

7月ごろから、朝霧高原あたりの観光地をまわりはじめたのですが、まったく富士山が見えませんでした。
その一方で、冬になると、富士山がよく見えました。
どうやら夏は雲に覆われることが多くて富士山が見える日が少ない一方で、冬は富士山が見える日が多いようです。
なかには、冬になってはじめて「ここから富士山が見えたんだ!」と知った観光地もあったほど、夏と冬の富士山の見え方は違います。
ちなみに、以下の写真は夏ごろに撮影したのですが、これでも富士山が見えるほうです。



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場所、標高を変えれば富士山が見えることがある

チェーンも持っていなければ、スタッドレスタイヤもはかせていないとき、富士ミルクランドにいたら、雪が降りはじめたことがありました。みるみる雪が積もっていくので、あせって帰宅したのですが、なんと、西富士道路あたりは晴れていました。
逆に、沼津あたりは曇っていて富士山がまったく見えなかったのに、朝霧高原では富士山がしっかり見えることもありました。
標高が違えば天候も変わるのは、よく考えれば当たり前の話ですが、気がつきませんでした。

あと、山中湖、河口湖方面にいて(東麗)、富士山が雲に隠れて見えなかったのに、朝霧高原方面(西麓)に来たら富士山がはっきり見えたということも、よくありました(もちろん、その逆もありました)。

つまり、ある観光地では富士山が見えなくても、標高や場所を変えれば見えることもあるということです。
逆に、ある観光地では富士山が見えていたので、「あそこからも今日は富士山が見えるはず」と思って出向いても、富士山が雲に隠れてしまっているということもよくあります。


角度を変えれば、見え方が違う

富士山はどこから見ても同じように見えると思っていましたが、たとえば東麓と西麓とでは見え方が違います。
何が違うのかというと、おおざっぱに言えば「ほかの山」と「宝永火口」です。
一例ですが、以下の写真を見てください。
上の写真が裾野市(東麓)から見た富士山で、下の写真が田貫湖(西麓)から見た富士山です。
上の写真で見える「穴」が宝永火口と呼ばれるもので、それは田貫湖からは見えません。
同じ富士山なのに、これだけ見え方が違うのですね。



冬は雪道に注意!

富士山が見える朝霧高原、本栖湖・精進湖方面、西湖・河口湖方面、山中湖方面は、標高が高くて、冬には雪が積もったり、路面が凍結したりします。
それなのに、首都圏のナンバーの車のなかに、ノーマルタイヤの車を見かけました。
冬になれば、チェーンを携帯するか、スタッドレスタイヤにするようにしましょう。

冬は富士山に笠雲がかかることがある

冬になると、以下の写真のように、富士山の上におもしろい形の雲が出てくることがあります。
笠雲というそうです。



笠雲は刻々と形を変えるので、希望する撮影スポットで、希望するような形の笠雲を撮影するのは、なかなか難しいのではないでしょうか(移動している間に形が変わってしまうため)。
同様に、ダイヤモンド富士、逆さ富士などを撮影するのも大変なんでしょうね。



ちなみに、わたしのお気に入りは、以下の写真の雲です。
矢吹丈の髪形みたいですよね。



有名な撮影スポットは、やはり綺麗に見える

本栖湖の富士山撮影スポットは千円札のデザインになったほど有名です(千円札のデザインで使われたから有名になったのかもしれませんが、どちらも同じことです)。
やはり有名な富士山撮影スポットからの富士山は綺麗です。
逆に、あまり人気のないような場所はほかの山が邪魔だったりして、それほど綺麗ではないことが多々あります。
はじめは無難に有名な撮影スポットに行くといいと思います。


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